東北地方のエアコン事情
長い梅雨が明けたかと思ったら、連日記録的な猛暑日が続いた日本列島2020年の夏。
「観測史上初」という言葉を、何度耳にしたことでしょうか。
そんな2020年は、テレワークの普及により多くの人が都会を脱出、「コロナ移住」を始める人が増えました。人気移住先には東北地方エリアも含まれます。では、夏場でも涼しいイメージのある東北地方。近年の夏場の気温、エアコン事情はどうなのでしょうか。
エアコンの設置率が低い東北地方
全国平均のエアコンの普及率は、猛暑日の影響もあり、直近2019年で90.9%と非常に高いです。それに対して東北地方のエアコンの設置率はきわめて低くエアコンの設置率が80%を切っています。中でも青森県と岩手県は、ほぼ半数の家にエアコンがない状態です。
近年の夏の東北地方
異常気象のせいか、もしくは地球環境の自然の流れか近年夏の東北地方ではこれまで考えられなかったような高い気温を記録することが珍しくありません。
2019年5月における日本の最高気温39.5℃が東北地方で記録されたことも大きな話題となりました。
夏場の一時期に注目してみると東北地方でも35℃台を記録することが珍しくないなど年々気温が上昇していることがわかります。
東北地方の真夏の最高気温は関東と変わらない
東北地方の夏の平均気温は、1970年代後半以降年々変動が大きくなっており、最近10年間は平年より高い年が大半を占め、2020年も高くなりました。
平均気温が24℃を下回る青森市や八戸市でも、真夏日には日中に気温が35℃以上になる危険な日もあります。東北地方の真夏日の日数は他県と比べ少ないですが、最も暑い日の温度は、どの都市も熱中症の危険がある35℃をほぼ超えており、関東と変わらない事実があります。
平均気温は低い東北地方でも、最高気温は関東と変わらないのです。
東北地方は高齢者比率が高い
東北地方各県の65歳以上の高齢者率は宮城県と福島県を除き3割を超えています。
高齢者はエアコンを設置していてもエアコンの使用を控える傾向があり、高齢者が多いという環境も東北地方でエアコンが普及しない理由のひとつと考えられるのではないのでしょうか。
たった1日の真夏日であったとしてもエアコンを使用しないことによって、熱中症により命を落としかねません。高齢者になるほど熱に対して鈍感になることがわかっており、年齢の衰えと共に体温調節機能が低下し熱中症になった時に重症化する確率が高くなると言われています。35℃を超える真夏日には、ぜひエアコンを使って熱中症の予防につなげていただきたいものです。
まとめ
東北地方の夏の平均気温は、年々変動しており、この気温の上昇とともにエアコン需要も高まりつつある一方、全国平均を上回る高齢化が進展しており、エアコンの使用を控える傾向のある高齢者が多いことからエアコンの稼働率が低いことが伺えます。
また、冬はエアコンの暖房を使わず、石油ストーブなどを使うことから、寒冷地はエアコンの普及そのものが進まないという背景があるようです。
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