ロシアのエアコン事情
ユーラシア大陸北部にあり世界最大の国土面積を誇るロシアはそのほぼ全土が寒冷気候に属します。
本格的な冬には最低気温が-50℃になる場所もあるほど年間を通して非常に気温が低いことが特徴です。
国土が広いため地域により気候に違いがありますが、場所によってはほとんど陽が昇らない極夜が訪れる地域もあり、陽が出る時間が無い、少ない=気温が上がらないという様子が伺えます。
ロシアのエアコンタイプ
エアコン=冷房用というイメージが強く、冬は別の暖房専用機器を使用することが多い日本ですがロシアではどのようなタイプのエアコンが主流なのでしょうか。
夏場でも平均気温は15℃前後と、日本の初夏程度の気温にしかならないロシアでは冷房は必要ないのでは?と想像しますが近年では夏場の異常気象で猛暑になる日もあるということで、そんな日には冷房が必要になることもあるようです。
とは言え、一年を通し冷房が必要のない日がほとんどであるロシアでは一般家庭でのエアコン需要(冷房機能)は日本のわずか、1/9程度。
商業施設やホテルなどでは夏場数日の猛暑に対応してエアコンを導入するところももちろんありますが、一般家庭での需要は高くありません。
家庭において設置されているエアコンはダクトレスタイプの日本でおなじみのエアコンです。
バルコニーが無い住宅が目立つロシアでは建物の壁面に室外機をそのまま設置している光景がよく見られます。
冷房需要がある日が年間通して少なく、無くても過ごせるという環境から後付けが簡単で必要な場所にのみ設置できるダクトレスタイプが主流ということでしょう。
ロシアの冬場の暖房は特徴的!
エアコンによる冷房はあまり需要が無いため、特筆するべきことは多くないですが世界屈指の寒冷地であるロシアではむしろその暖房事情の方が特徴的です。
多くの家では、日本の北海道でもおなじみのセントラルヒーティングによる暖房で部屋を暖めます。
窓の下に暖められたお湯が流れるパネルがありパネルからの暖気で室内の空気を温めます。ロシアの住宅は窓が二重になっていて気密性が高いためこれで家の中はしっかり暖められるようです。
しかし通常のセントラルヒーティングと違う点は、この暖房が発電所の排熱を利用したもので国の管理のもと運転されているために個々の都合で使用できないことです。
基準として8℃以下の日が5日続くと運転が開始されるらしく、それまでは単発で0℃の日があっても暖房が入らないとか・・・。
寒さを我慢しなくてはいけない状況がある、ということですよね。
暖房事情は北海道と似ている・・・と思いきや、国により異なる特徴が垣間見える空調事情です。
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