酸性雨
枯れた樹木が広がる森、作物が育たない土壌、魚が住めない河川、そしてコンクリートの壁面が溶け出した建物。
これらの共通した原因は「酸性雨」です。
その影響はもう私たちのすぐそばまでやってきているのです。
空から落ちてくる雨粒がどれだけ有害なものを含んでいるのか、そしてその原因は何なのか。
私たちの生活や健康を守るために、知っておかなければなりません。
酸性雨が有害なワケは
地上の暖かい空気(水蒸気)が上昇して雲になり、上空で冷えて落ちてくるというのが雨のメカニズムです。
地上から上昇するときに埃や微粒子なども一緒に上昇して雲になるのですが、近年は工業の発達により様々な化学物質が地上で発生しており、それらが混ざって有害物質を含む雲そして雨になって落ちてくるのです。
文字通り酸性雨の性質は「強酸性」であり、洗剤に例えるならば食器洗い洗剤や洗濯用洗剤でも中性のものが多いのですから、それよりも洗浄力が強い洗剤が空から降ってくるようなものです。酸性雨を浴び続けていれば、自然のみならず人体にも悪影響があることは想像難くありません。実際のところ、世界各地では酸性雨による死亡者や重病者も確認されているのです。
原因は身近なところにも…
例えば暖房や自動車に石油を使うこと、生活ゴミを処理すること、火力発電所で電気を供給することなど、私たちの日常に関わりのあるこれらも酸性雨の原因になっています。
では、それらをすべてストップさせてしまえばよいかというと、そう簡単にできることではありません。
つまり化学物質や薬品の使用を伴う工業の発展は、私たちの豊かな暮らしにつながるものですが、比例して環境が汚染されてしまうことは少なからずとも認めなければならない現実なのです。
できるところから一歩ずつ
企業においては、工場からの大気汚染物質を排出させない装置が取り付けられたり、ガソリンを使用しない電気自動車が開発されたりといった環境保全への取り組みが進んでいます。
家庭においても無駄なエネルギーを消費しないよう意識することが大切です。
例えば
- 家中のテレビやエアコンをつけずに、家族で共有する
- 暖房は石油ストーブからエアコンへと切り替える
- エアコンや冷蔵庫の効き目を最大に発揮できるようメンテナンスをする
- 近場への移動は自動車の使用を控える
小さな行動かもしれませんが、皆が日々心掛けることで、大きな進歩につながるでしょう。
この先、快適な生活と環境維持が同じベクトルとなることを目指して行きたいですね。
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