冷媒
日本の猛暑を快適に過ごすために、なくてはならないのがエアコンです。
熱がこもった部屋の中、助けを求めるようにエアコンをオンにした直後から、ひんやりした冷気が出てくる…あの瞬間は極楽そのもの。
なぜ扇風機とは異なり、エアコンからあんなに冷えた空気が出てくるのでしょうか。
エアコンの仕組み、ご存知ですか?
エアコンの冷たい空気はどこから来るの?
エアコンにはもともと冷たい空気が入っている。そんなイメージをお持ちの方も少なからずいるのではないでしょうか。
実はエアコンから出てくる空気はもともと室内にあった暑い空気なのです。
室内の熱をエアコンのパイプを通って外の室外機から排出され、熱が取り除かれた空気がまた室内に戻ってくるという循環が行われており、室内に送り込まれている冷気は「冷やされている」というよりは「熱が取り除かれている」状態です。
そして、その循環に欠かせないのが「冷媒」という熱を移動させる物質です。
この「冷媒」によって、暑かった空気も快適な冷気となってエアコンの送風口から室内に送り込まれるのです。
冷媒の問題点
このように身近なところで大役を果たしている冷媒ですが、かつてはこの冷媒が大きな地球環境問題の原因となっていました。
冷媒は大気中に排出されると地球を囲むオゾン層と反応を起こし、オゾン層自体を破壊してしまっていたのです。
オゾン層は、有害な紫外線が地球に注がれるのも防ぐ役目をしてくれていますが、オゾン層が破壊されることで、地球やそこに住む生命が、強い紫外線を受け環境破壊・健康被害を受けることに。
エアコンの需要がどんどん高まる一方で、冷媒の問題改善が大きなテーマとなっていったのです。
期待を背負う代替フロン
冷媒によるオゾン層破壊を止めるため、国や企業は次のような対策をしました。
- 冷媒を排出させない製造法
- エアコン修理時や撤去時の冷媒回収
- 冷媒に代わる代替フロンの採用
その中でも今後大きく期待されるのが「代替フロン」です。
代替フロンはこれまでのオゾンを破壊する冷媒に代わり開発された、温暖化係数やオゾン層破壊係数が極めて低いフロンです。
冷媒を排出させない工夫はもちろんですが、例えば大地震や洪水などの自然災害でビルや建物のエアコンが壊れ、意図せず冷媒が大量に放出されてしまうことも考えられるため、
放出されてしまっても害がない代替フロンを使用することが何よりも重要なのです。
2021年現在、エアコンの代替フロンの採用が進んでいますが、温室効果0を目指して更なる開発が進んでいます。「どんな冷媒を使用しているか」というのも、今後、私たちのエアコン選びの新しいポイントになるかもしれませんね。
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