ハイアールの歴史
ハイアール社はいわゆる白物家電と言われる冷蔵庫や洗濯機などの一般家電を製造販売している中国のメーカーです。
白物家電の売り上げについてはここ10年連続市場シェア1位を記録している、世界最大級の家電メーカーであり、ここ数年は家電だけではなくスマートホームを始めとした生活全般を視野に入れた取り組みが注目の会社です。
現在ハイアール社は全世界165か国以上で家電製造、販売の事業を展開しており、日本では「Haier」および「AQUA」のブランド名で事業展開しています。
「Haier」というブランド名になじみのない方でも「AQUA」と聞けば製品が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
日本におけるハイアール社の歩み
日本ではまず、2002年「ハイアールジャパン株式会社」の設立によりその歴史がスタートしました。
設立後すぐに、日本の電機メーカーである三洋電機との合併企業である「三洋ハイアール株式会社」が設立されハイアールの製品販売が展開されました。
その後名称や事業内容などの変革が幾度か行われ現在日本でのハイアール社の事業は
「ハイアールジャパンホールディングス株式会社」
「アクア株式会社」
「ハイアールジャパンセールス株式会社」
の3社によりグループとして各分野の管理業務や開発、製造、マーケティングなどについて担われています。
ハイアール社の今
家電メーカーであるハイアールグループですが、現在子会社である「ハイアールスマートホーム」という会社が世界中から注目を集めています。
スマートホームとはAIなどの技術を使い、家全体を管理することでより快適な暮らしが実現するという近年話題の住宅様式のことで、ハイアールもこの分野にいち早く参入し得意の家電開発技術を生かし業界をけん引しています。
「ハイアールスマートホーム」がフォーチュン誌でGlobal500にランキングしていることからもその注目度の高さと企業としての今後の成長が想像できるのではないでしょうか。
元々家電メーカーであったところからその家電と住まいをIoT（Internet of Things）といった新しいデジタル技術で結び、そこに住まう人の好みに生活をカスタマイズできる、そんな未来のスタンダードをハイアール社はリーディングカンパニーとして展開中です。
例えば、ハイアール社のスマートキッチンを導入すると食材の産地や、生産日などを確認し、食材に合ったレシピを確認し、旬の食材を使って調理ができる、など各部屋各シーンでシステムによるあらゆるサポートや快適さの恩恵を受けることができます。
家電メーカーであるハイアールですが今後はこのスマートホーム事業を始めとし人の生活環境をトータルでデザインし提供していく、そんな会社になっていくことが想像されます。
監修者：一般社団法人日本エアコンクリーニング協会講師 佐藤幸恵
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