グレー・エレクトリックの歴史

日本国内において、家電メーカーはもっぱら国内メーカーが人気です。
メーカーの多さやメンテナンスの早さ、性能の良さや信頼などが大きな要因となっているのかもしれませんが、約8割の人が海外の家電メーカーより国内の家電メーカーを好んでいる傾向があるようです。
しかし家電業界の世界市場においては海外メーカーも多く人気を集めています。
あまり聞きなれないかもしれませんが、海外の家電メーカーに少し注目してみましょう。

急成長中！今や空調業界を代表する世界的メーカーに

グリー・エレクトリック社をご存知でしょうか。
主に扇風機、ヒーター、空気清浄機、エアコンなど扱っている中国の家電メーカーですが、空調機器に関しては今や世界最大級の大手メーカーと言われています。

グリー・エレクトリックは1991年、ウィンドウエアコンの生産から始まりました。
安さや入手しやすさを売りと企業が多くある中でグリー・エレクトリックは「Gree for High Quality」つまり品質の良さをスローガンに市場に参入し、中国で信頼と安心を手に入れました。
同時に大きな課題である地球環境問題にも取り組み、再生可能資源基地を構えるなどリサイクル事業にも力を注いでいます。
これまで中国品質賞、科学技術進歩賞、技術発明賞など多数受賞しており、比較的新しいメーカーですが、現在は生産拠点を国内外に14か所、国外取引も160ヶ国を超える世界的なエアコンメーカーとなっています。

2021年には2021 Global Cooling Prize最優秀賞にも選ばれ、世界でも注目を浴びています。

革新的なグリー・エレクトリック社の製品

これまでもエアコンの省エネ化・簡易組み立て・快適性など開発を続けてきたグリーですが、Global Cooling Prize最優秀賞では「ゼロカーボンソース」という独自の冷却技術にスポットが当てられました。
これは既存のエアコンと比較し、電力抑制と冷媒の温室効果による炭素の排出影響が8割削減されるというものです。

再生可能エネルギーを効率てきに活用することで、今世界が課題としている気候問題への大きな希望を見出したといえるでしょう。

空調一筋でトップへ

既に1万以上の発明特許出願をしてきたグリーは、まだまだ若い会社ではありますが、空調業界では国際的にも先進しています。
空調一筋に高品質の製品を製造販売し、これまでの中国のブランドイメージをも好評価へと導きました。

2021年現在、日本にはグリーの支社はなく家電売り場でその名を目にすることはほとんどありませんが、今後は間違いなく日本の家電売り場でもグリーの製品でも販売されていくことでしょう。

監修者：一般社団法人日本エアコンクリーニング協会講師　佐藤幸恵

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