三洋電機の歴史
家電売り場で必ず見かけていた「SANYO」のマーク。
クオリティも高く、サービスやメンテナンスなど安心して購入できる日本のブランドの1つでしたが、最近「SANYO」マークを家電売り場で見かけなくなりました。
「SANYO」は1947年創業日本の大手電機メーカーである三洋電機株式会社のロゴです。私たちの暮らしになじみ深い三洋電機は現在どのようなビジネス展開をしているのでしょうか。
三洋電機の誕生と歩み
戦後、パナソニック創業者の松下幸之助の弟である井植歳男が、個人事業として「三洋電機製作所」を創業したのが始まりでした。
当初は自転車用ランプの製造を行っていましたが、1953年に噴流式洗濯機の販売で話題を呼び、その後も日本初のワイヤレスリモコンのテレビ、ビデオテープレコーダー、エアコンなどの開発が続き、日本でも有数の企業として成長を遂げていきました。しかし製品不良による事故、災害などにより経営は決して好調続きではなかったようです。
形態を変えてなおも続く開発
経営状況の悪化が続き、三洋電機は2010年にパナソニックの子会社となり、「SANYO」ブランドも2011年に商標使用が終了となりました。
それに伴いテレビやエアコン、電子レンジや掃除機など様々な家電が「Panasonic」のロゴに代わり、家電売り場から「SANYO」マークを見ることがなくなりました。
三洋電機はもともと、冷蔵庫や洗濯機といったいわゆる白物家電については三洋アクア株式会社が事業を行っており、特に「AQUA」という洗濯機はオゾンで除菌消臭を行うものとして今でも人気の商品でした。
この「AQUA」ブランドである三洋アクア株式会社については中国の大手家電メーカーであるハイアールに売却をしています。
そのため、AQUAの商品は会社形態が変わった今でも開発・製造が続き、家電売り場に並んでいるのです。
今後も受け継がれる三洋電機の理念
これまで三洋電機は環境負荷化学物質の削減、省エネルギー、リサイクル、水資源保護などの環境改善活動も行ってきました。
人々の暮らしや産業を支えると同時に常に地球環境にも目を向けてきたのです。
三洋電機の理念やスローガンには「地球」「世界」「人」というキーワードが含まれていますが、それは常に世界中の人々の生活、そして地球環境のために邁進してきた三洋電機をまさに表していると言えるでしょう。
今、三洋電機という会社がなくなってしまったのは残念なことではありますが、 家電量販店で「SANYO」の文字は見なくとも、三洋電機の歴史を受け継いだ製品は今も進化し続け、私たちの身近に存在しているのです。
監修者:一般社団法人日本エアコンクリーニング協会講師 佐藤幸恵
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