石鹸生活
天然油脂とアルカリが原材料で、自然に返るのが早く分解しやすい界面活性剤が石鹸です。
その歴史はなんと5千年以上!
本来なら混ざり合わない油と水を混ぜ合わせ汚れを落とすのが界面活性剤で、多くの石鹸はこの仲間であり、大豆サポニンや卵黄に含まれるレシチン等は、天然由来の界面活性剤です。
石鹸は成分が石鹸(脂肪酸ナトリウム/脂肪酸カリウム)の物で、それ以外の成分の物は合成洗剤となります。
石鹸の活用法
石鹸はミネラル分と結合すると石鹸カスになりこびりつきます。
成分が残るとカビや雑菌の栄養源になるので、しっかり水洗いが出来る物に使いましょう。
衣類や布巾、お風呂・トイレ・靴や上履き、食器や換気扇、五徳等の油汚れに使えます。
しかし、アルカリ性の石鹸は酸が付着すると中和され洗浄成分が失われます。
ドレッシングや酢・レモン等酸性の汚れは先に拭き取り、お湯で洗ってから使うのがベストです。
石鹸の泡が汚れを包み込みますが、泡が消えると汚れが再度付着するので、よく泡立てて洗ったら泡ごとすぐに洗い流しましょう。
石鹸を洗濯に使う
洗濯機で使う場合は相性の問題で使えない事もあるので、まず石鹸が使用可能か確認して下さい。
石鹸だけで洗うと黄ばみや臭い等が付着する事がある為、液体石鹸で洗濯をする場合は炭酸塩(炭酸ソーダ)等のアルカリ助剤を足す必要があります。
普段の洗濯には炭酸塩が配合された粉石鹸が良いでしょう。
また、衣類を洗う時は40℃以上のお湯を使うととても綺麗になります。(すすぎは水でOK)
コックさんの制服や作業着類は高めの温度(50℃くらい)で洗濯すると油汚れがスッキリと落ちます。
週に一度、高めの温度で洗濯すると、洗濯層に黒カビが出にくくなる様なので試す価値がありそうですね。
しかし、デリケートなウールや絹は繊維が傷む可能性があるので、洗濯表示に十分気を付けましょう。
その際は、炭酸塩等アルカリ剤の入っていないマイルドな「純石鹸」がお薦めです。
(純石鹸・・・粉石鹸の場合、石鹸成分が94%以上の物。固形石鹸の場合は95%以上の物。)
石鹸を食器洗いに使う
食器洗いには純石鹸を使う方が安心・安全ですが、アルカリ性なのでアルミ製品に使用すると黒ずむ事がありますので注意して下さい。
石鹸を換気扇洗浄に使う
1.桶等にたっぷりのぬるま湯を入れ、固形石鹸を溶かし石鹸液を作る
2.取り外した換気扇を入れ30分程置く
3.スポンジや使い古しの歯ブラシで汚れを擦る
4.きれいに洗い流す
お湯がドロドロになるくらいに固形石鹸を溶かすのがポイントです。
活用場面が実に広い石鹸ですが、弱アルカリ性なので手肌に優しく、泡でアブラ汚れを落とす唯一のナチュラル洗剤なのです。
監修者:一般社団法人日本エアコンクリーニング協会講師 佐藤幸恵
日本エアコンクリーニング協会へのお問い合わせは
JACA 一般社団法人
日本エアコンクリーニング協会
事務局TEL 048-796-5800
お電話受付時間 10~17時、土日祝休
【本部】〒115-0055 東京都北区赤羽西1-29-5
【研修センター第一・第二教室】
〒339-0057
埼玉県さいたま市岩槻区本町5-6-35
【新宿教室】
〒169-0073
東京都新宿区百人町1-20-17 星野ビル103
【大阪教室】
〒537-0025
大阪府大阪市東成区中道4-16-21 山上ビル3F
【福岡教室】
〒819-0015
福岡県福岡市西区愛宕1-1-35
リフレイン愛宕1F
aircon@j-aca.jp